大エジプト博物館(GEM)ついに開館!チケットの取り方・見どころ徹底ガイド

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    大エジプト博物館(GEM)ついに開館!チケットの取り方・見どころ徹底ガイド

    エジプトのギザにある「大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum / GEM)」は、2025年11月1日に正式にグランドオープン(全面開館)しました!

    GEMは2005年に着工し、当初は2010年代前半の開館を目指していましたが、さまざまな事情により延期が続き、完成までに約20年以上かかったそうです…!

    憧れだったエジプト旅行のタイミングでグランドオープンしたので、2025年11月中旬に行ってきました!

    2025年12月現在、チケット購入はオンラインの事前予約のみです!窓口で当日券の販売はありません。

    この記事を読むとわかること
    • 大エジプト博物館(GEM)とは
    • アクセス方法
    • チケットの予約方法
    • 絶対に見たい展示ベスト5
    • 行く前に知っておきたい注意点
    • GEMのお土産

    この記事では、実際に訪れた経験をもとにチケット予約方法、当日の流れ、絶対に見たほうがいい展示ベスト5、行く前に知っておきたい注意点などを詳しくまとめました。

    目次

    大エジプト博物館(GEM)とは

    基本情報

    GEM

    大エジプト博物館(GEM)は、ギザの三大ピラミッド近くに建つ巨大博物館です。

    2005年着工から20年もの歳月を経て、ようやく2025年11月1日に正式にグランドオープンしました!

    エジプト各地に散在していた文化財10万点以上を集約した最大級の博物館です。特にツタンカーメンの全副葬品が一堂に展示されるのは世界初だそうです。

    GEM

    敷地の総面積は約50万平方メートルと、東京ドーム約10個分の広さを誇ります。

    その広い敷地の中に、博物館エリア約9万平方メートル、商業スペース約4万平方メートルの建物が集まっています。

    ピラミッドのモチーフやヒエログリフがいたるところに散りばめられ、高い天井、開放的なガラス構造、自然光を生かした展示空間など、これまでのエジプト考古学博物館とは全く異なる近代的なデザインです。

    GEMから見えるギザのピラミッド

    博物館の窓からはギザのピラミッドを望むことができ、まるで一枚のアートのような景色が広がっています。

    GEMの建設には、日本政府から総額約842億円の円借款による大規模な資金援助が行われており、館内のところどころには日本語の説明も見られます。

    ※円借款(えんしゃっかん)とは、日本政府が開発途上国などに対して行う低金利・長期返済の融資のことだそうです。

    大エジプト博物館(GEM)

    アクセス方法

    • ギザ周辺から車で約5〜15分
    • カイロ中心部から車で約30〜45分
    • Uber配車アプリ)が便利
    • ツアーに参加すると移動がスムーズ

    移動は車一択と考えたほうがいいでしょう。

    朝8時半頃カイロにあるホテルからGEMまで約30分、料金は252.97EGP(約$5 – 825円 ※2025年12月現在)でした。そこにチップを加算しました。

    Uberは登録時にSMS認証が必要なので、出発前にアプリをダウンロードし登録まで済ませておくと安心です。

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    チケットについて

    注意点

    • 事前予約制
    • オンラインのみ
    • 窓口での当日券の販売なし
    • チケットの分譲・返金不可

    2025年12月現在、大エジプト博物館は「オンラインの事前予約制」です。

    当面の間窓口で当日券の販売はないので、必ずオンラインでチケットを取る必要があります。

    入場時間枠

    • 日・月・火・木・金 – 8:30AM、11:00AM、1:00PM、3:00PM
    • 水・土 – 8:30AM、11:00AM、1:00PM、3:00PM、5:00PM

    来館者の集中を避けるため入場時間が時間制になっています。

    日によって5つの入場時間から選ぶことができます。水曜と土曜は9PMまで開館しているので、5PMの選択肢があります。

    入館後の滞在時間に制限はないので自由に見学できます。

    料金

    料金
    大人(25歳以上)1,450EGP
    こども(6歳から12歳)730EGP
    学生(13歳から25歳)730EGP
    幼児(6歳以下)無料

    ※2025年12月現在の料金です。

    予約方法

    予約方法は下記の2つ。

    • 公式サイト
    • Klookなどチケットサイト

    公式サイト

    GEM公式サイト
    出典: gem.eg
    • 公式サイトは英語とアラビア語に対応
    • クレジットカード決済のみ

    英語とアラビア語のみの対応ですが、内容はわかりやすく使いやすいサイトです。

    klookなどのチケットサイト

    • 日本語対応あり
    • 送迎付きのプランあり
    • クレジットカード決済のみ

    海外の公式サイトで購入するのに不安がある方は、信頼できる旅行会社やオンライン手配サービスを利用するのも手です。

    手数料はかかりますが、確実性が高い点がメリットです。

    滞在先のホテルから送迎付きのプランもあるので、現地での移動が不安な方にもおすすめです。

    当日の流れ:入場までのプロセス

    大エジプト博物館はセキュリティチェックが非常に厳しく、敷地に入るまでに時間がかかります。

    STEP
    入り口ゲートで予約確認

    入り口には人だかりができていました。列ではなく、待っているような感じ?だったので、先頭に行きました。

    先頭に行くとチケットを持っていますか?と聞かれ、チケットを見せました。

    チケット確認後、敷地内に入場しました。

    GEMのエントランス

    エントランスに向かいます。

    STEP
    手荷物検査
    GEMのエントランス

    エントランスから入るとまずは手荷物検査があります。

    レーンがたくさんあったので、スムーズに進みました。

    STEP
    チケットQRコードをかざして入場
    GEMのエントランス

    QRコードをかざすとゲートが開きます。

    こちらもレーンがたくさんありスムーズでした。

    STEP
    博物館入り口に進む

    正面入り口に進みます。

    博物館自体はグランドオープンしたものの、正面入り口の前の広場は2025年11月現在工事中でした。

    ラムセス2世のオベリスク

    囲いの向こう側はこんな感じで、まだまだ時間がかかりそうでした。

    中央には見どころのひとつアスワン産の一本岩から削りだされた「ラムセス2世のオベリスク」があります。当時の技術力と王権の強さを象徴しているそうです。

    現在近くで見ることはできませんが、遠くから見ることができます。

    GEM

    そして入り口に到着!

    絶対に見たい展示ベスト5

    1. ツタンカーメンの黄金のマスク
    2. ツタンカーメン副葬品
    3. 巨大ラムセス2世像
    4. グランド・ステアケース
    5. クフ王の太陽の船(ソーラーボート)展示

    エジプトの歴史好きにとっては見どころが多すぎるほどですが、その中でも特におすすめのベスト5をご紹介します!

    1. ツタンカーメンの黄金のマスク

    ツタンカーメンの黄金のマスク

    この博物館の主役ともいえる存在。

    照明の使い方が秀逸で、金箔の質感や青色ガラスの装飾が息をのむほど美しく見えます。

    見学には順路があり、列に並んで進みながら鑑賞します。混雑していたため立ち止まってゆっくり見ることはできませんでしたが、円を描くように進む動線になっていて、360度ぐるりと眺められるようになっていました。

    スマートフォンによる写真撮影のみOK、フラッシュ撮影は禁止なので注意してください。

    2. ツタンカーメン副葬品

    ツタンカーメン副葬品

    今回、個人的に最も印象に残ったのは、ツタンカーメンの豪華な副葬品です。

    急死した若き王のために短期間で用意されたにもかかわらず、5,000点を超える副葬品の数と内容は圧巻です。

    どのように埋葬されていたのか順番に見ることができます。

    ツタンカーメン副葬品 人型棺

    巨大な黄金の4つの厨子(ずし)がロシアのマトリョーシカ人形のように入れ子状になっており、その内側に王の遺体を納めた三重の人型棺(ひとがたかん)と石棺が収められていたそうです。

    19歳という若さで急死したツタンカーメンは、左足の骨折が原因で感染症を起こし、命を落としたという説が有力とされています。館内にはその背景に触れた展示もあり、とても興味深かったです。

    一方で、より大きな権力を持っていたとされるラムセス2世は長生きしたため、埋葬品も長い年月をかけて準備されたそうです。しかし盗難などの影響で、現在残っているものはごくわずかだといわれています。

    ツタンカーメンの副葬品がこれほど良い状態で残っているのは、いくつかの“偶然の幸運”が重なった結果だと考えられています。

    若くして急死したため、本来予定されていた大きな墓ではなく、目立たない小さめの墓に急遽埋葬されたこと。さらに、その墓の入口がのちの工事や崩落によって埋もれ、長いあいだ盗賊に見つからなかったこと。

    こうした事情が重なったことで、他の王墓がほとんど盗掘されてしまったのに対し、ツタンカーメンの墓だけは5,000点を超える副葬品がほぼ完全な形で残された、とされています。

    3. 巨大ラムセス2世像

    ラムセス2世像

    エントランスに立つのは高さ11メートルのラムセス2世像です。

    1番最初に目にする展示として、旅のテンションが一気に上がります。

    像の周りには水が張られていて、反射がとてもきれいで印象的でした。

    線は引いてあるものの柵などはなく、どうやら毎日のように水に落ちてしまう人がいるそうです。実際、私たちが訪れた日もふたり落ちるのを目撃しました。ひとりは到着して間もなく全身びしょ濡れになっていました…。

    セキュリティの方も注意喚起に追われていて大変そうでした。いずれ柵を付けるなど、何かしら対策がされそうだなと感じました。

    4. グランド・ステアケース

    グランド・ステアケース

    展示室へと続く「グランド・ステアケース」は、階段の両側を歴代ファラオや神々の巨大像が埋め尽くす、GEMならではの演出空間です。

    グランド・ステアケース

    上階に進むほど時代をさかのぼるような構成になっていて、“古代エジプトのタイムトンネル”を歩いているような感覚に。

    右側のエレベーターで上がることもできますが、階段を登ってじっくり眺めるのがおすすめです。

    5. クフ王の太陽の船(ソーラーボート)展示

    Khufu Boats Museum

    もともとギザの大ピラミッド横にあった「太陽の船博物館」から移された、クフ王のソーラーボートもGEMの大きな見どころのひとつです。

    現在は「Khufu Boats Museum」に展示されています。メインの博物館の隣の建物です。

    クフ王の太陽の船(ソーラーボート)

    全長40メートル級の木製船が館内で立体的に展示されており、ピラミッドのふもとで眠っていた当時を想像しながら360度細部まで眺めることができます。

    行く前に知っておきたい注意点

    • おすすめの時間帯
    • 持ち込みできるもの・できないもの
    • 写真撮影のルール
    • 見学時間の目安
    • インターネット環境
    • レストランやカフェをはじめ、ショップが充実
    • 番外編:アジア人は珍しい?

    おすすめの時間帯

    個人的には、朝一の8:30AMに行くのがおすすめです!

    滞在時間に制限がないので、開館から時間が経つにつれどんどん人が増えていきます。

    特にツタンカーメンのマスクには長蛇の列ができます。

    もしギザのピラミッド観光と合わせるなら比較的涼しい午前中にピラミッドを観光し、1PMや3PMに博物館に行って休憩を挟みつつ博物館を観光するのが良いかもしれません。

    持ち込めないもの

    • 40 × 40 cm を超えるバッグ、リュック、スーツケース、荷物と傘は館内に持ち込めないのでクロークに預ける
    • ナイフ、ドライバー、はさみ、銃器、その他鋭利なものや危険物の持ち込み禁止
    • 折りたたみ椅子など、独自の座席類の持ち込みは禁止
    • 敷地内への飲食物の持ち込み禁止

    水が入ったペットボトルの持ち込みは何も言われませんでした。

    写真撮影のルール

    • 個人利用の写真および動画撮影(カメラ・スマートフォンなど)可能
    • ツタンカーメン展示室ではスマートフォンによる写真撮影のみOK
    • フラッシュ、三脚、自撮り棒、ドローン、ライブ配信はすべて禁止
    • 撮影した写真および動画は個人利用のみOK
    • 商用利用には事前の書面許可が必要

    スタッフが巡回しているので、指示には従いましょう。

    見学時間の目安

    • じっくり見て回る場合:3〜5時間
    • ざっと全体を回るだけでも:2時間以上

    私たちは、ざっと全体を回りながら見どころはじっくり見て、実際4時間滞在しました。

    館内はとにかく広いため、すべてじっくり見たい方は休憩を挟みつつ丸一日あっても飽きないかもしれません。

    時短したい方は「見る展示を決めておく」ことをおすすめします。

    インターネット環境

    エジプトではUberの利用や何かを調べるため、ネット回線が必須です。

    GEMには無料Wi-Fiがありました。E-mailアドレス、名前、国籍、電話番号を入力してレジストします。

    何らかのインターネット環境を準備している/して行くと思いますが、データ通信に制限がある場合は、無料Wi-Fiを利用するとデータ量の節約になるかもしれません。

    これから準備する方は、海外ローミングより、現地eSIMのほうがコスパが良く、接続も安定します。カイロは通信が不安定な場所も多いため、旅行者には海外eSIMの利用をおすすめします。

    レストランやカフェをはじめ、ショップも充実

    GEMにはレストランやカフェが多数入っています。

    見どころが多すぎて歩き疲れると思うので、ランチや休憩を挟むのがおすすめです。

    さらにエジプト関連の化粧品やジュエリー、デザイナーズバッグなどのショップも多数入っているので、博物館見学だけでなくショッピングも楽しめます。

    番外編:アジア人は珍しい?

    私たちが行った日は中学生くらいの学生の集団がいて、手を振られたり追いかけてきたり一緒に写真を撮ってくださいと何度もお願いされました笑

    カイロは観光客が多いのでアジア人はたくさんいますが、カイロ郊外に住んでいる人にとってはアジア人は珍しいのでしょうか?

    学生たちの視線がすごくて、有名人になったような気分でした笑

    周りでもアジア人が声をかけられいて一緒に写真を撮っていました笑

    GEMのお土産

    実際に購入したお土産をご紹介します。

    GEMオフィシャルショップ

    GEMオフィシャルショップ

    博物館の見学を終えたあとは、オフィシャルショップでお土産のチェックも欠かせません。

    エジプト産の素材を使った扇子や置物、石鹸やキャンドルなどおしゃれな雑貨もたくさんありました。

    エコバッグやTシャツなども気になりました。

    パピルスに古代エジプト文字(ヒエログリフ)で名前を印刷したグッズ

    パピルスに古代エジプト文字(ヒエログリフ)で名前を印刷したグッズ

    GEMのミュージアムショップでは、パピルスに古代エジプト文字(ヒエログリフ)で名前を印刷してくれるアイテムが人気です。

    パピルスとは、古代エジプトで使われていた植物由来の筆記素材で、現代の紙の原型ともいえる存在です。

    自分や家族の名前を入れるサービスは、他ではなかなか手に入らない特別感があります。

    • デザインを選んで名前を登録する
    • 小さい紙をもらいお会計しに行く
    • 順番を待ち印刷してもらう

    ひとり用、カップル用、家族用、しおりやカード型といろんなデザインがありました。

    私たちが選んだカップルカードは400EGP、プラスティックスリーブは60EGPで合計460EGP(約$10 – 1,500円)でした。

    Mandarine Koueider(エジプトのスイーツ

    Mandarine Koueider
    出典:gem.eg

    エジプト・カイロを代表する老舗のスイーツ・デザート店です。

    美味しそうなスイーツがたくさん並んでいました。

    カフェも併設されているので、その場で食べることもできます。

    Mandarine Koueider 

    個包装のスイーツもたくさんあったので、お土産にもぴったりです。

    Mandarine Koueider ヘーゼルナッツチョコレート

    自分用にヘーゼルナッツのチョコレートを購入しました。

    パッケージも可愛くて、美味しかったです。

    まとめ:エジプト旅行でGEMは外せない

    • チケットはオンライン事前予約必須
    • ツタンカーメン展示は必見
    • 見どころが多すぎるので3時間以上の滞在を前提にしたほうがよい

    エジプトを訪れたら、GEMは必見です!旅行が決まり次第、チケットを予約しましょう。

    大エジプト博物館は、これまでの博物館とはまったく異なるスケールと完成度で、エジプト旅行の印象を大きく変えてくれる施設でした。

    特にツタンカーメンの展示は「ここを見に来るだけでカイロに来る価値がある」と言えるほど圧巻です。

    ピラミッド観光とセットにするには時間が足りないほど充実しており、博物館見学だけでなく食事やお買い物まで1日過ごしても退屈しないと思います。

    エジプト旅行の参考になれば嬉しいです。

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