去年アメリカで2回も追突事故にあいました…。
赤信号で停車中と、渋滞のなか停車中の2回。
大きな事故ではありません。負傷者は誰もいませんでした。
2回とも追突された側でしたが、車社会のロサンゼルスではいつ自分が加害者になってしまうか分かりません。
私たちの事故体験談をもとに、どのように対処すべきか書いていきます。
この記事を読むと分かること
- アメリカで事故にあった時の対処法
- 事故体験談(過失の割合、修理代)
- 車載カメラやドライブレコーダーの重要性
万が一の事故に備えて、少しでも参考になれば嬉しいです。
追突事故
どんな事故にあったのか
ロサンゼルスの一般道で追突事故にあいました。
赤信号で停止中だった2台の車に、1台の車が後から追突する事故でした。
私たちは信号に向かって右側にいて左レーンの車も停止中でした。
1台の車が同時に、私たちの車は運転席側(左)後方、左隣にいた車は助手席側(右)後方に追突しました。
スピードは時速20km程度でしょうか?
そんなに早いスピードではなかったのですが、止まっている車に突然ぶつかったのでドンと大きな衝撃がありました。
この時に学んだ英語のフレーズは、
I got rear-ended. 私は追突された。
I rear-ended. 私は追突した。
rear-end = 車の後方に追突、追突事故
こうして人生経験を積みながら、日々英語を覚えていきます…。
車の状態
全てやり取りが終わった後自宅にレッカーしてもらい、自宅で撮った写真です。
運転席側(左)後方の角が凹み、車のフレームが歪みました。
角のフレームがタイヤに刺さりパンクした上に、フレームが前に押されて後部座席のドアが開かなくなりました。
トランクは普通に開きました。
事故った時するべきこと – 対処法
- 負傷者がいる場合はすぐに911
- 安全確保
- 情報交換
- 病院
- 必要であればレッカー・レンタカー
負傷者がいる場合はすぐに911
覚えておくと安心ですね。
今回幸いな事に負傷者はいませんでした。
救急車が必要無い事故・交通規制が必要ない事故は、基本警察は出動しないそうです。
でも英語で相手とのやり取りが不安な場合は、とりあえず警察を呼んだ方が安心でしょう。
安全確保
後続車に知らせるため、ハザードランプを点灯させて下さい。
交通量が少ない安全そうな場所ならそのまま車を動かさなくて大丈夫です。
必ず周りを確認した後車から降りて、現場の写真を撮ったり情報交換します。
フリーウェイや交通量が多い場所は危険なので、車を道の端に寄せたりしましょう。(車が動く場合)
今回は3台が絡む事故で交通量が多めの一般道でしたが、一応道路の端(中央側)にいて、タイヤがパンクしていたのでそのまま車を動かさずやり取りしました。
道路や車の状況に合わせて臨機応変に対応しましょう。
情報交換
負傷者がいない場合、当事者同士で情報交換をします。
入手すべき情報。写真に収めるのがベスト!
- 相手の免許証
- 自動車保険
- 車両の情報(ライセンスプレート、車種、車の色、できればVINも)
- 衝突した現場の写真
- お互いの車の破損状況
- 目撃者がいれば、名前と連絡先
ここで多少の英語力が必要になってきます。
英語でのやり取りが不安な場合、警察を呼んで下さい。
誰かが呼んだ警察が一時間半後くらいにやってきました。
私たちがすでにやり終えた情報交換をまた一からやり始めて、ポリスレポートを作ってくれました。
自動車保険
自動車保険は〝紙〟が一般的で車に入れておく物ですが、最近は〝デジタル〟もあるようです。
デジタルの場合、相手の携帯画面などに出してもらい写真に収めましょう。
本人名義の場合もあれば、相手の配偶者や家族名義の場合もあります。
自動車保険に載っている名前は、その車をレジストした所有者の名前です。
運転している本人とは名前が違う場合があります。
保険の有効期限も期限内か確認して下さい。
必要であれば弁護士を雇う
事故の程度により弁護士さんを雇って下さい。
英語に自信のない方は、英語と日本語ができるバイリンガルの弁護士さんを雇った方が良いと思います。
私たちは、知り合いから紹介してもらったアメリカ人の弁護士さんを雇いました。
保険会社や相手方とのやり取りは全て弁護士さんに任せます。
レッカー
車の状態によりレッカーを手配します。
フレームが歪んでひとつタイヤがパンクしていたので、まず近くの駐車場まで車をゆっくり動かしました。
自分の保険会社に電話してレッカーを手配し、来るのを数時間待ちました。
運転できる場合は、運転して修理工場へ。先に電話して空きを確認して下さい。
家が近ければ家まで運転して帰り、修理の予約日まで待ちます。
私たちの場合、追突事故現場から家が近かったのと修理工場の予約が1ヶ月先まで取れなかったので、家までレッカーしてもらい予約日まで待つ事になりました。
病院
必要に応じて救急診療所(Urgent care)や救急センター(emergency,ER)に行きましょう。
- 仕事を休むまたは旅行をキャンセルする必要があれば診断書を書いてもらう
- 必要であれば、フィジカルセラピーやカイロプラクターに通う
私たちの事故直後の症状は軽度でしたが、ムチウチの様な首や腰の痛みでした。
事故った直後は興奮状態で痛みが分からない場合が多いそうなので、私たちも念のため救急診療所(Urgent care)へ行きました。
そこの救急診療所ではたまたまレントゲンの設備が無く、念の為必要であればすぐレントゲンを撮ってもらえる様に、設備が整った救急センター(emergency,ER)に行きました。
結局レントゲンは必要がなく、軽いムチウチの症状以外特に問題は無さそうでした。
レンタカー
レンタカーが必要な場合も自分の保険会社に問い合わせ、上限額をよく確認して下さい。
後日、最寄りの指定されたレンタカー会社に借りに行きました。
車の修理
2度目のレッカーで修理工場へ
修理工場のキャンセルが出て、ようやく車がレッカーされて修理工場に旅立ちました。
前日に自分の保険会社に連絡して、レッカーを手配しました。
手配する前に、レッカー代の見積もり、そのお金は保険がきくのかなど確認しました。
見積もりで〝1時間$240 from portal to portal〟と言われました。
どういう意味かというと、その会社の基地からレッカー車がうちに来て目的地までレッカーしてもらいそのレッカー車が基地に戻るまでの時間分請求されるそうです…!
修理工場の予約が午前8時でした。ここはアメリカ。
絶対に時間を指定しても時間通りに来ないと思ったので、余裕をもって午前6時から7時半に来て欲しいとお願いしたところ、6時に予約が入りました。
翌朝、午前6時5分。ちゃんと来たことにビックリ!笑
車をレッカー車に車を積む→お支払い、だいた15分くらいで終わりました。
よくよく聞くと、修理工事が開く8時前に車を持っていって放置する事ができないので、一旦会社に戻る。
そして8時に着くように持って行く。との事。
〝え…!?その時間分も払うの!?だから早めにちゃんと来たのか笑〟
と思っていたら、おまけしてくれて結局$360支払いました。
少しは余裕を持って予約した方が良いですが、早すぎるとその分請求される場合があるので注意が必要です。
見積もり→修理完了
車が解体されて検査され、見積もりが出ました。
その額なんと約$20,000…!
1-2ヶ月かかるのではないかと覚悟していたんですが、ペイントの順番待ちをなぜかすっ飛ばして仕上がりました!と連絡が笑
修理工場に行ってから2週間半後にレッカーされて、車が家に帰ってきました!
事故の加害者
一回目の加害者側の運転手は、81歳のお婆ちゃんでした。
事故当時免許証、自動車保険を携帯していませんでした。
免許証みたいな見た目のIDカードだけ持っていました。
もしかして自動車保険も無いのかもしれないと思っていましたが、駆けつけた娘さんが有効な保険の紙が家にあると言っていて、後日相手の保険会社から連絡が来たのでちゃんと保険を持っていた様です。
弁護士さんを雇ってる場合、相手の保険会社から連絡が来ても弁護士さんと話すように伝えて下さい。
警察は〝免許証不携帯のチケット〟を切る事もせず、事故の瞬間のビデオを見せようとしても見ませんでした。
レポートを作るのみ。そんなの自分たちでできるし!笑
自動車保険の加入は義務ですが、車社会のロサンゼルスでは無免許・無保険の人も少なくないのではないでしょうか。
あのお婆ちゃんは今も変わらず運転しているかもしれません。また事故が起きませんように…。
車載カメラやドライブレコーダーの重要性と過失割合
小さい事故の場合は特に目撃者は誰も立ち止まってくれません。みんな素通り。
おばあちゃんは、〝バイクのせいでよく見えなかった〟と言いました。
非を認めたくないまたは自分の過失(責任)の割合を減らしたいがために虚偽の申告をする人も多いと思います。
ビデオを見ると、隣車線から車をぬかす(割り込む?)ために勢いよくバイクと車の間をすり抜けてそのまま止まらずに停止中の2台の車に追突。
私たちも車に付いてるカメラが無ければ、一瞬過ぎて何が起きたのか分からず、どんな状況だったのかすぐに確認する事ができませんでした。
テスラには全方向に8個のカメラが付いており、その場で映像をすぐ確認する事ができます。
自分の身を守る為にも車載カメラやドライブレコーダーはとても重要です。
追突事故は基本的に、前方の車との車間距離が十分で無かった追突した側に100%過失があるとみなされる事故です。
しかし状況によっては追突された側にも過失が認められることがあります。
私たちの場合ビデオもあり、過失割合はすぐに0:100(私達:相手)に落ち着きました。
いっさい揉めることもなく、医療費も車の修理代も全て相手の保険から出してもらうことができました。
事故った時まとめ
いくら常日頃から安全運転を心がけていても、相手が突然ぶつかってきたらいつ追突事故に合うか分かりません。
自分も一瞬の不注意でいつ加害者になってしまうか分かりません。
万が一の時に備えて対処法を知っておくと参考になると思います。
特にアメリカでは何が起こるか分かりません。どんな人が事故相手かも分かりません。
英語が達者でない限り、加害者側や保険会社とのやりとりも不安だと思います。
アメリカ在住歴12年で日常会話には問題ない私でも不安です。
車載カメラやドライブレコーダーは、自分の身を守る為にはとても大事な物です。
運転する機会が多い方は設置するべきアイテムだと思います!
これからもみんなで安全運転を心がけましょう!