今年もサマータイムの季節がやってきました。
日本では馴染みがない「Daylight Saving / デイライト・セービング」。
アメリカでは年に2回、時間を1時間調整します。
この記事を読むと分かること
- アメリカのデイライト・セービングについて
- 2024年のサマータイムはいつからいつまでか
- デイライト・セービングのメリットとデメリット
それでは詳しくご紹介します。
アメリカのデイライト・セービング
デイライト・セービングとは
「デイライト・セービング」は、日照時間を有効に活用しエネルギーを節約する事が目的で開始されました。
アメリカでは1918年から始まった制度で、もう100年以上続いています。
3月の第二日曜日に1時間時計を進め、11月の第一日曜日に1時間時計を戻します。
3月の第二日曜日から11月の第一日曜日までの時間帯を「サマータイム」と呼びます。
サマータイム以外の期間の時間帯は「スタンダードタイム / 標準時間」です。
春に時間を進め秋に時間を戻すので、〝Spring Forward, Fall Back〟というフレーズで表現されます。
2024年現在、ハワイ州とアリゾナ州を除く、アメリカ全土の州で実施されています。
日本との時差
サマータイムが始まると、日本との時差も変わるので注意が必要です。
カリフォルニアなどの西海岸の場合、サマータイム中は時差16時間です。サマータイムが終わると時差が17時間になります。
ニューヨークなどの東海岸の場合、サマータイム中は時差13時間です。サマータイムが終わると時差が14時間になります。
サマータイムはいつからいつまで?
2024年のサマータイム
2024年のサマータイムは、3月10日の日曜日の午前2時から11月3日の日曜日の午前2時までです。
開始 3月10日 午前2時 → 午前3時
終了 11月3日 午前2時 → 午前1時
携帯電話などは自動で時間が切り替わるので、設定し直す必要はありません。
アナログの時計などは年に2回設定し直さなければいけません。
サマータイム開始時は、寝る時間が1時間減ってしまうので次の日の朝がとても辛いです。
サマータイム終了時は、1時間長く寝れるので比較的時間の変化に適応しやすいです。
2025年のサマータイム
2025年もこのまま法律が変わらなければ、サマータイムは3月9日の日曜日の午前2時から始まります。
開始 3月9日 午前2時 → 午前3時
終了 11月2日 午前2時 → 午前1時
デイライト・セービングのメリット
日照時間の有効活用
一番のメリットは、日照時間を有効に活用できる事です。
夏は日が伸び明るい時間に仕事を終え帰宅、その後自由に日照時間を有効に活用する事ができます。
夏は午後8時頃まで明るいです。
秋から冬にかけて朝は真っ暗になるので時間が1時間戻る事により、朝日と共に起床し1日のスタートを切る事ができます。
冬は日が短いので午後5時頃には暗くなってきます。
エネルギーを節約する事が目的で開始された「デイライトセービング」ですが、現代社会ではコスト削減やエネルギー削減はほとんどできていないようです。
経済効果
夏は仕事が終わった後もまだ明るいので消費活動が活発になります。
外食、買い物、映画、スポーツを楽しんだりとさまざまな所に経済効果があります。
犯罪率・事故の減少
遅くまで明るいことによって、犯罪率や交通事故の件数が減るそうです。
車社会のアメリカでは、長時間運転して帰宅する人も少なくありません。
明るく見通しが良い時間帯に運転して移動できるので交通事故が減ります。
デイライト・セービングのデメリット
健康被害
サマータイムが始まると睡眠時間が1時間減ってしまいます。
たった1時間減っただけでも、生活のリズムが崩れ心身ともに影響を受け健康被害が出るようです。
注意力散漫になり、仕事でミスをしたり、成績が低下したり、交通事故を起こしやすくなります。
生活リズムが崩れ慢性的な寝不足になると、ストレスホルモンが増加し、血圧や心拍数が上昇するというデータもあるそうです。
さらに11月頭にサマータイムが終了し、暗い冬がやってくるとうつ病の治療を求める人が増えるそうです。
デイライト・セービングまとめ
賛否両論がある「デイライト・セービング」。
アメリカで廃止にするというSunshine Protection Actが可決されましたが、2023年現在法成立までには至らなかったようです。
日が長くなったり、日が短くなってくると季節の変わり目を感じますよね。
携帯などは自動で時間が変わるので気づいたらサマータイムになっていた、終わっていたなんて事もしばしば。
時間が減るのか増えるのかいつも迷ってしまいます。
私は〝Spring Forward, Fall Back〟を思い出し、春は1時間睡眠時間が減り、秋は1時間長く寝れると覚えています。
サマータイムはアメリカならではなので、春から秋までの明るい時間を有効活用してみて下さい!