アメリカ国内に居住する外国人は、引っ越しの際にUSCIS(米国市民権・移民局)に住所変更を届け出る義務があります。
これは連邦法によって定められており、10日以内に申請する必要があります。
私は最近引っ越しをしたのですが、住所変更をすっかり忘れていました。
住所変更は、USCIS公式サイトからオンラインで簡単に変更することができます。
今回はその流れや注意点をわかりやすく解説していきます。
なぜ住所変更が必要なのか?
アメリカ国内に居住する外国人は、引っ越してから10日以内に「Form AR-11(Alien’s Change of Address Card)」の提出が義務付けられています。
USCISが最新の住所を把握していないと、以下のような問題が起こる可能性があります:
- 移民関連の通知や書類が届かない
- 更新申請や入国管理で不利益を受けるリスク
- 法律違反として罰金やその他のペナルティが発生する可能性
特にグリーンカード申請中や更新中の方は、前の住所に通知や書類がいってしまうと大変です。
家族で引っ越した場合、家族全員分の申請が必要なので注意してください。
グリーンカードを維持して、一時的にアメリカの家を解約し日本に引っ越す方も忘れずに住所変更をしましょう。
住所変更の方法
方法は2通り:
- オンライン
- 紙のフォームを郵送
手数料は無料です。所要時間は、5〜10分程度です。
トップページの検索バーに「change of address」と入力すると、関連ページが表示されます。
郵送で紙のフォームを提出することも可能ですが、オンラインで住所変更した方がメリットが大きいです。
- あなたが引っ越しをしたことを通知するという法的要件を満たす
- 紙のForm AR-11の提出が不要
- USCISのケース管理システムにほぼ即時に住所が更新される
- USCISからの重要な郵便物が正しい住所に確実に届く
住所変更に必要な情報
- 新しい住所
- A-Number
「A-Number 」とは、グリーンカードに記載されているUSCIS#です。
「例:123-456-789」数字のみ9桁の番号です。
オンラインで住所変更

「My USCIS」をクリックします。

「Change your address」をクリックします。
住所変更に関する注意事項が表示されるので、よく読んで下に進み「Change My Address」に進みましょう。

フルネームと生年月日を入力し、「Next」へ。

New Physical Address – 現在実際に住んでいる新しい住所
一時的に日本に引っ越す方は、日本の住所を入れることもできます。
Mailing Address – 郵送物を受け取るための住所
郵便物を受け取る住所も同じ場合は、「Yes」。
例えば今一時的に日本に住んでいるけど郵便物はアメリカの親戚の家に送りたい時は、「No」にチェックを入れ親戚の住所を入力します。

A-Number – グリーンカードに記載されているUSCIS#です。「例:123-456-789」数字のみ9桁の番号
Receipt Number – グリーンカードや許可証の申請が受理された時に発行される追跡番号
現在グリーンカードの更新や許可証を申請中の方が記入する項目です。
私は何も申請中ではなく住所変更だけだったので「I don’t have a receipt number」にチェックしました。

全て入力し終えたら確認画面が表示されます。
入力した情報に間違いがなければ、「Submit」をクリックして完了です。

完了をお知らせするEメールなどは届きませんでした。
郵送で住所変更

「Form AR-11」(Alien’s Change of Address Card)を印刷して記入します。
必ず、フォームの下に記載されている「Editon Date」を確認しましょう。
2025年7月現在最新のものは「11/02/22」で、他にも「08/31/21」でもOKです。
A-Number – グリーンカードに記載されているUSCIS#です。「例:123-456-789」数字のみ9桁の番号
Present Physical Address – 現在実際に住んでいる新しい住所
Previous Physical Address – 引っ越す前に住んでいた過去の住所
Mailing Address – 郵送物を受け取るための住所
例えば今一時的に日本に住んでいるけど郵便物はアメリカの親戚の家に送りたい時には、親戚の住所を記入します。

封筒にフォームを入れ、上記の住所に郵送します。
住所変更が完了したか確認
オンラインで住所変更のリクエストをした後、しばらくして住所変更が完了したか確認しました。
私は10日後に完了していたので、10-14日ほど経ってから確認してみましょう。

「My USCIS」をクリックします。

「Change your address」をクリックします。

また住所変更に関する注意事項が表示されます。
下まで進み、「View my submissions」に進みましょう。

申請から10日後に住所変更が完了していました。
「✔︎Address changed 」は、住所変更のリクエストが承認され更新されたという意味です。
なぜか2件あって確認したところ、下の段に直近で承認された再入国許可証のReceipt numberが自動的に挿入されていました。
既に受領し完了していた申請だったので、住所変更リクエスト時には入力しませんでした。
よくある質問(FAQ)
Q1. 住所変更は郵送でもできますか?
はい、できますがオンラインの方が簡単で即時に更新されるのでおすすめです。
Q2. 10日を過ぎてしまいました。どうすればいい?
大丈夫です。できるだけ早く変更の申請しましょう。
Q3. アメリカ国外へ引っ越す場合も住所変更した方がいい?
アメリカの家を解約し、国外へ一時的に引っ越す方は住所変更する必要があります。
例えばアメリカの家をキープしたまま、日本に数ヶ月滞在する場合は住所変更とみなされないため、住所変更をする必要はありません。
Q4. 家族全員分の申請が必要ですか?
はい、個別に全員分のForm AR-11を提出する必要があります。
まとめ:引っ越ししたらすぐにUSCISで住所変更を!
アメリカに住んでいると、忘れがちな「USCISへの住所変更」。
手続きは非常に簡単で、オンラインで10分もあれば完了します。
アメリカに移民VISAで住んでいる外国人の重要な義務のひとつですので、引っ越し後は早めに変更しましょう。