海外旅行で気を付けたいトラブルのひとつが「ベッドバグ(トコジラミ / 南京虫)」です。
ニュースやネットで話題になっているのを見たことはありましたが、まさか自分が被害に遭うとは思っていませんでした。
しかし今回、ポルトガルからスロベニアの首都リュブリャナへ移動した初日に宿泊したカプセルホテルで、人生で初めてベッドバグの被害に遭いました。
この記事では、実際にベッドバグに刺された時の症状や対処法、旅行中に行った対応、今後の予防策について詳しくご紹介します。
ベッドバグ(トコジラミ)とは
ベッドバグは日本語で「トコジラミ」と呼ばれる吸血性の昆虫です。「南京虫(なんきんむし)」とも呼ばれています。
名前に「シラミ」と付いていますが、シラミの仲間ではありません。
ベッドバグの特徴
- 夜行性
- 人の血を吸う
- 病気を媒介することは少ない
- 強いかゆみを伴う
- スーツケースなどに入り込み移動する
主に夜間に活動し、人間が寝ている間に血を吸います。
ホテルやホステル、カプセルホテル、ゲストハウスなどで発生することがあり、近年は世界各地で問題となっています。
ホテルのランクに関係なくベッドバグが発生する可能性があります。
特に旅行者にとって厄介なのは、荷物に付着して自宅まで持ち帰ってしまうリスクがあることです。
ベッドバグに刺された症状

- 強いかゆみ
- 赤い発疹や腫れ
- 刺し跡が複数並ぶ
- 色素沈着や跡が長く残ることがある
ベッドバグに刺された場合の症状には個人差がありますが、一般的には強いかゆみや赤い発疹が現れることが多いとされています。
刺された直後は気付かないこともありますが、数時間から数日後に症状が現れる場合もあります。
また、複数箇所をまとまって刺されることが多く、腕や足、首など寝ている間に露出していた部分に症状が現れやすいのが特徴です。
ベッドバグに刺された体験談
スロベニア到着翌日に異変が起きた
この日はポルトガルのポルトから、スロベニアの首都リュブリャナへ移動する日でした。
到着時間が遅く、翌日から本格的に観光する予定だったため、その日は寝るだけと考え、カプセルホテルに宿泊しました。
チェックイン後は特に違和感もなく就寝し、翌朝チェックアウト。その後、別のホテルへ移動してチェックインしました。
朝から腕や足が少しかゆい気がしましたが、最初は蚊に刺された程度だろうと思っていました。
ところが時間が経つにつれて赤みが増し、刺された箇所がどんどん腫れてきたのです。
鏡で確認すると、腕や足だけでなく、首や肩にかけても無数の刺し跡がありました。
これまで約50か国を旅し、格安ホテルから高級ホテル、Airbnbまでさまざまな宿泊施設を利用してきましたが、ベッドバグの被害に遭ったのは初めてです。
まさか自分が被害に遭うとは思っていなかったため、かなりショックでした。
なぜ私だけ刺されたのか
不思議だったのは、一緒に宿泊していた夫がまったく刺されていなかったことです。
しかも夫は上半身裸で寝ていたにもかかわらず、一箇所も刺されていませんでした。一方の私は、腕や足、首や肩にかけて全身刺されました。
後から調べてみると、
- 二酸化炭素の量
- 体温
- 血液型
- 肌質
- アレルギー反応
などによって刺されやすさには個人差があるそうです。
また、刺されてもほとんど症状が出ない人もいるため、実際には刺されていても気付いていないケースもあるようです。
そのため、同じ部屋で寝ていても被害の程度に大きな差が出ることがあります。
蚊に刺されやすい人と刺されにくい人がいるのと同じようなものかもしれません。実際私は蚊にも刺されやすい体質です…。
実際にベッドバグに刺された時の症状


カプセルホテルに泊まった翌朝、蚊に刺されたような赤い発疹が複数現れました。
私はもともと蚊に刺されやすい体質なので、最初はそれほど気にしていませんでした。しかし、時間の経過とともに赤みとかゆみが強くなっていきました。
さらに、刺し跡の数が異常に多いこと(ざっと数えて20か所くらい)、複数の発疹がまとまって並んでいること、そして肌が露出していた腕や足、首などに集中していたことから、ベッドバグによる虫刺されではないかと疑うようになりました。


翌日になると発疹はさらに大きく腫れ上がり、一部は水ぶくれのような状態になりました。どうやら私はベッドバグに対するアレルギー反応が強く出るタイプだったようです。
かゆみも蚊に刺された時とは比べものにならないほど強く、この頃がピークでした。水ぶくれになった箇所は痛みもあり、掻くこともできませんでした。
特に夜になるとかゆみが増し、最初の数日間は眠れないほど辛かったです。
幸い冬だったため長袖や長ズボンで隠すことができましたが、夏場だったらかなり目立っていたと思います。
かゆみは5日ほどで徐々に落ち着いていきましたが、赤みや色素沈着はしばらく残り、完全に目立たなくなるまでには時間がかかりました。
旅行中のため十分な対策はできなかった
私はベッドバグに対して何の準備もしておらず、さらに旅行の途中だったため、すぐに洗濯や高温乾燥を行える環境ではありませんでした。
すでに別のホテルへチェックインしていたこともあり、最も不安だったのは、ベッドバグを次の宿泊先へ持ち込んでしまっていないかということです。
そのため、ベッドバグが付着している可能性があるパジャマはすぐに袋へ入れて密閉しました。
幸い、スーツケースはタイルの上で短時間開けた程度で、その後は閉じたまま立てて保管していました。
旅行中はできる範囲で衣類や荷物を確認しながら移動を続けました。
刺されたことによるかゆみや不快感はもちろんですが、「知らないうちにベッドバグを運んでしまっているかもしれない」という精神的なストレスも大きかったです。
幸い、その後の宿泊先では新たな被害はなく、帰宅後も自宅でベッドバグの発生は確認されませんでした。
ホテルに問い合わせ
宿泊したホテルに問い合わせたところ、ホテル代は全額返金してもらうことができました。
その後ホテルの口コミを確認すると、同じようにベッドバグ被害に遭った方の投稿がありました。
宿泊前に口コミを確認しておくことの大切さを、改めて感じました。
私も口コミを残そうか迷いましたが、ホテル側がきちんと対応してくれたため、今回は投稿しませんでした。
今後は清掃や害虫対策をしっかり行ってくれることを願っています。
ベッドバグに刺された場合の対処法
- 衣類や荷物を確認する
- 衣類は高温で洗濯・乾燥する
- 洗えない場合は袋に入れて密閉する
- 刺された箇所を掻きむしらない
衣類や荷物を確認する
ベッドバグに刺されたことに気付いたら、まず衣類や荷物にベッドバグが付着していないか確認しましょう。
また、スーツケースの隙間やポケット、バックパックの縫い目などはベッドバグが潜みやすいため、念入りにチェックすることをおすすめします。
衣類は高温で洗濯・乾燥する
洗濯できる環境がある場合は、できるだけ早めに衣類を洗濯し、高温乾燥を行いましょう。
ベッドバグは熱に弱いため、高温処理が有効とされています。
私は旅行中だったため、すぐに洗濯や高温乾燥を行うことができず、不安を感じながら移動することになりました。
洗えない場合は袋に入れて密閉する
旅行中で洗濯ができない場合は、着用した衣類や布製品をビニール袋やジッパー付き収納袋に入れて密閉するのがおすすめです。
他の荷物との接触を避けることで、ベッドバグが広がるリスクを減らすことができます。
刺された箇所を掻きむしらない
強いかゆみがありますが、掻きむしると傷になったり跡が残ったりする可能性があります。
必要に応じてかゆみ止めを使用し、症状がひどい場合は医療機関を受診しましょう。
ベッドバグを見つけた時の対処法
- 写真を撮る
- ホテルスタッフに連絡する
- 荷物や衣類を確認する
- ベッドバグを潰さない
- 衣類や荷物を分けて保管する
写真を撮る
ベッドバグを見つけた場合や刺されたことに気付いた場合は、虫本体や刺された部位の写真を撮影しておくことをおすすめします。
また、症状の経過も記録しておくと、後から比較しやすくなります。
刺された部位の写真や症状の変化を撮影しておくことで、医療機関を受診する際やホテルへ状況を説明する際の証拠として役立ちます。
返金や補償についてホテルとやり取りする場合にも、写真があるとスムーズです。
ホテルスタッフに連絡する
ベッドバグを見つけた場合は、まず宿泊施設のスタッフへ連絡しましょう。
自分で駆除しようとせず、状況を説明して部屋の変更や返金対応が可能か確認することをおすすめします。
荷物や衣類を確認する
スーツケースの隙間やポケット、ファスナー周辺を確認しましょう。
特に布製のスーツケースやバックパックは、ベッドバグが潜みやすいため注意が必要です。
マットレスやシーツだけでなく、荷物の中にも入り込んでいないか確認することで、被害の拡大を防ぐことができます。
ベッドバグを潰さない
ベッドバグを見つけても、素手で潰さないようにしましょう。
潰すと血液が飛び散ったり、独特の臭いを発したりすることがあります。
見つけた場合は、粘着テープ(ガムテープなど)で貼り付けて密閉し、そのまま処分する方法が安全です。
衣類や荷物を分けて保管する
ベッドバグが付着している可能性がある衣類や荷物は、ビニール袋や圧縮袋に入れて密閉し、他の荷物と分けて保管しましょう。
旅行中で洗濯できない場合でも、密閉しておくだけでベッドバグが他の荷物へ移動するリスクを減らすことができます。
できるだけ早く高温処理する
ベッドバグは熱に弱いため、帰宅後は衣類を高温で洗濯・乾燥することが推奨されています。
洗濯できる衣類はできるだけ早く洗い、スーツケースやバッグも念入りに点検しましょう。
帰宅後しばらくは、自宅で新たな刺し跡がないか確認し、ベッドバグを持ち帰っていないか注意することも大切です。
旅行中にベッドバグを防ぐ対策
- ベッド周辺を確認する
- 荷物をベッドの上に置かない
- 寝る時は肌を露出させない
- 電気を付けて寝る
ベッドバグを完全に防ぐことは難しいですが、宿泊時に少し注意するだけでも被害のリスクを減らすことができます。
ベッド周辺を確認する
チェックインしたら、まずベッド周辺を確認することをおすすめします。
マットレスの縫い目やベッドフレームの隙間、シーツなどに黒い点や血痕がないかチェックしましょう。
少し手間はかかりますが、被害を未然に防げる可能性があります。
もしも何らかの痕跡を見つけた場合は、ホテルスタッフに相談して部屋を変更してもらいましょう。
荷物をベッドの上に置かない
ベッドバグは布製品やざらついた表面を移動するのは得意ですが、金属やタイルなどの滑らかな素材の上は移動しにくいそうです。
スーツケースやバックパックは、できるだけベッドの上やカーペットの上に直接置かず、荷物ラックやバスルームのような石やタイルなどの滑らかな場所に置くのがおすすめです。
ベッド周辺やカーペットにはベッドバグが潜んでいる可能性があるため、荷物との接触を減らすことで持ち帰るリスクを下げることができます。
特にバスルームはベッドバグが潜みにくく、荷物の一時置き場として活用すると安心です。
寝る時は肌を露出させない
ベッドバグは主に露出した皮膚を刺すため、できるだけ肌の露出を減らすことが大切です。
服の上からは刺しにくいとされているため、長袖・長ズボンのパジャマを着用することで、刺される範囲を減らせる可能性があります。
特に手首や足首がすぼまったタイプのパジャマは肌の露出を抑えやすく、旅行用としておすすめです。
電気を付けて寝る
ベッドバグは夜行性で、暗くなると活動が活発になると言われています。
効果には個体差や環境差がありますが、不安な場合はアイマスクをして常夜灯や小さなライトを付けたまま寝るのもひとつの方法です。
ベッドバグを自宅に持ち込まない対策
- 帰宅後はスーツケースを室内に持ち込まない
- 衣類はすぐに洗濯する
- スーツケースの中を確認する
ベッドバグ被害で最も心配なのは、自宅まで持ち帰ってしまうことです。
一度自宅で繁殖すると駆除が難しくなるため、旅行後はできるだけ早く対策することをおすすめします。
帰宅後は荷物を室内に持ち込まない
可能であれば玄関やガレージ、ベランダなどでスーツケースなどの荷物の中身を確認しましょう。
いきなり室内へ持ち込むのは避けた方が安心です。
衣類はすぐに洗濯する
旅行中に着用した衣類は、できるだけ早めに洗濯しましょう。
高温乾燥機が使える場合は、さらに安心です。
スーツケースの中を確認する
スーツケースの隙間やポケット、ファスナー周辺を確認しましょう。
特に布製のスーツケースやバックパックは、ベッドバグが潜みやすいため注意が必要です。
今後のベッドバグ対策グッズ
- 肌が露出しにくいパジャマ
- アイマスク
- 収納袋・圧縮袋
- 虫除けアロマスプレー
- かゆみ止め
肌が露出しにくいパジャマ
今回の経験をきっかけに、真っ先に見直したのが旅行用のパジャマです。
これまでは自宅で普段使っているパジャマをそのまま旅行にも持参していました。しかし、私が使っていたタイプは寝ている間に袖や裾がめくれやすく、足や腕が露出してしまいます。
そこで購入したのが、手首と足首がすぼまった白色の長袖・長ズボンタイプのパジャマです。
ベッドバグは主に露出した皮膚を刺すため、できるだけ肌の露出を減らすことが大切です。手首や足首がすぼまっていることで袖や裾がめくれにくくなり、肌の露出を抑えることができます。
また、服の上からは刺されにくいとされているため、防御効果も期待できます。
さらに、白色の衣類は虫を見つけやすく、蚊対策としても有効と言われています。
今後は海外旅行の必需品として持参し、少しでも安心して眠れる環境を整えたいと思っています。
アイマスク
もし宿泊先でベッドバグが心配な場合は、電気や常夜灯を付けたまま寝るのもひとつの方法です。
その際に役立つのがアイマスクです。
周囲が明るくても眠りやすくなり、旅行中の睡眠の質を保つのにも役立ちます。
収納袋・圧縮袋
使用済みの衣類を分けて保管できるため、万が一ベッドバグが付着していた場合でも他の荷物への拡散を防ぎやすくなります。
荷物の整理にも役立つため、海外旅行の必需品のひとつです。
虫除けアロマスプレー
トコジラミは、オレガノやクスノキ(樟脳)、ティーツリー、ラベンダーなどの香りを嫌うという報告があるそうです。
殺虫剤のような即効性はありませんが、旅行先のホテルや自宅のベッド周りなどにスプレーすることで、補助的な予防策として活用できます。
特に虫に刺されやすい方や、夏場・自然の多い地域を旅行する際には持参しておくと安心です。
かゆみ止め
かゆみ止めは、ベッドバグだけでなく、蚊やダニなどによる虫刺されにも対応できます。
旅行中に強いかゆみが出ると、夜も眠れなくなり、観光どころではなくなってしまいます。
実際に私はベッドバグに刺された際、かゆみがひどく、最初の数日間は眠れないほど辛い思いをしました。
旅行には普段から使い慣れている常備薬に加えて、かゆみ止めも持参しておくと安心です。
特に虫に刺されやすい方や、自然の多い地域へ旅行する際にはおすすめです。
まとめ|ベッドバグを防ぐ対策が大事
今回の旅行で初めてベッドバグ(トコジラミ)の被害を経験しました。
赤く大きく腫れ上がり水ぶくれになるなど症状が悪化。痒くて夜も眠れないほど辛い思いをしました。
旅行中だったため十分な対策ができず、不安を抱えながら移動を続けることになったのも大きなストレスでした。
海外旅行ではホテルのランクに関係なくベッドバグが発生する可能性があります。
宿泊施設に到着したらベッド周辺を確認し、露出を減らす服装で寝るなど、できる範囲で対策しておくことをおすすめします。
私と同じような被害に遭う方が少しでも減れば幸いです。
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