日本帰国準備中の方や長期で一時帰国する方が悩むのが、〝アメリカの電話番号をどうやって維持するのか!〟
そんな悩みをお持ちの方に向けて、簡単に安くアメリカの電話番号を維持する方法3選をご紹介します。
この記事を読むとわかること
- アメリカの電話番号を維持した方が良い理由
- 代表的な3つの方法
- 3つの方法の特徴と比較
- 用途で選び分けるコツ
- ひとつの携帯電話端末で日本とアメリカの番号を持つ方法
- 電話番号を移行する前の注意点
特徴や注意点を比較し、自分の希望や用途に合ったものを選んでください!
なぜアメリカの携帯電話番号を維持すべきか?
海外に引っ越しても、アメリカの電話番号を維持するメリットは非常に大きいです。
- 二要素認証(2FA)やSMS認証に使える
→ 銀行、クレジットカード、Google、Amazonなどのアカウント保護 - アメリカのサービスのログイン・本人確認に必要
→ eBay、Venmo、Zelle、IRS(納税)アカウントなど - クレジットカードや銀行の情報更新に便利
→ 米国内の電話番号が必要なケースもある - アメリカでの認証に対応した番号を失うリスクを防げる
→ 一度番号を解約すると、再取得が困難・不可能な場合あり - アメリカの友人・知人・顧客との連絡手段を維持
→ 相手からしても以前と変わらず連絡が取りやすい - 再びアメリカで生活・仕事を始める時スムーズ
→すぐに連絡手段として使える。生活に必要な手続きがスムーズにできる
アメリカの電話番号を解約してしまうと「SMS認証が受け取れない=紐付いているアカウントにログインできない」問題が発生します…!
もしアメリカの銀行やクレジットカードなどを維持するなら、アメリカの電話番号の維持は必要不可欠です。
アメリカの電話番号を維持する3つの方法【比較あり】
Verizon、AT&T、 T-Mobileなどのアメリカ大手のプランを継続し、長期にわたって海外で使用するのは維持費が高く現実的ではありません。
海外にいても、アメリカの電話番号を簡単に安く維持する方法は複数あります。
ここでは、実際に利用している人が多い代表的な3つの方法をご紹介します!
- Google Voice
- Tossable Digits
- Tello Mobile(紹介コード【P376C27C】で$10分のクレジットがもらえます!)
会社 | 月額費用 | 2FA・認証 | 通話/SMS | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Google Voice | 無料〜、移行$20 | △ | ○インターネット経由で可 | 仮想電話番号を提供。VoIP電話サービス。 |
Tossable Digits | $3.49〜 | △ | ◎ | 仮想電話番号を提供。VoIP電話サービス。 |
Tello Mobile | $5〜 | ◎ | ◎ | 格安SIM。eSIM対応。 |
それでは各サービスの特徴を詳しく解説していきたいと思います。
1. Google Voice
- VoIPを使った仮想電話番号サービス
- 個人や企業向けに仮想電話番号を提供
- 利用にはアメリカの電話番号で認証が必要
- ひとつのアメリカの電話番号につき、ひとつのGoogle Voiceの電話番号
- Google Voiceの電話番号の取得無料
- 今使っている電話番号をGoogle Voiceへ移行可能、手数料$20
- Google Voiceの仮想電話番号を他社へ移行可能、ロック解除手数料$3
- 通話やSMSはインターネット経由で利用可
- 一部の金融機関やアプリではSMS認証が届かないことがある
- VPN接続を利用すれば日本で利用可能
Google Voiceとは?
Google Voice(グーグル・ボイス)は、Googleが提供する主に米国およびカナダ向けのインターネット電話サービスです。
個人や企業向けに仮想電話番号を提供しています。
米国内の市外局番を含むGoogle Voiceの無料仮想電話番号を取得するか、アメリカで取得した通常の電話番号を有料で仮想電話番号に移行することができます。
ひとつのアメリカの電話番号につき、ひとつのGoogle Voiceの電話番号が取得または移行できます。
仮想電話番号とは? VoIPとは?
仮想電話番号=バーチャル電話番号とは、「ネット上で使える電話番号」のことです。
通常の電話番号は、スマホや家の電話機とひもづいていて機械がないと使えません。
しかし仮想電話番号は物理的な電話回線を使わずに電話番号をもち、パソコンやアプリだけで通話やメッセージの送受信などのやりとりができます。
例えば、
- 家に電話の線がなくても、ネットがあれば電話できる
- スマホの本当の番号を使わずに、別の番号でやり取りできる(プライバシーを守れる)
- 海外にいながら、日本の番号を使える(逆もOK)
- 1台のスマホで、仕事用とプライベート用の番号を分けられる
- 企業の場合、海外に拠点を持たずに現地の市外局番を含む番号を選ぶことができるのでローカル感が出る
仮想電話番号を提供するサービスのほとんどがVoIPの仕組みを使って機能しています。
VoIP(Voice over IP)とは、「インターネットを使って音声通話を行う技術」です。
料金とサービス
米国内の電話番号の取得、アメリカ・カナダ内の通話の発着信(特定の番号は有料の場合あり)、アメリカ国内のSMSの送受信、通話転送など無料で使えるサービスがたくさんあります。
国際通話は有料で、通話先によって格安レートが適応されます。
アメリカで使っている電話番号をGoogle Voiceへ移行(Port In)することも可能で、その手数料は$20です。
Google Voiceの仮想電話番号を他社へ移行(Port Out)することも可能です。そのためには番号のロックを解除する必要があり、通常手数料は$3です。
注意点
無料または低コストで利用できる代わりに注意点が複数あります。
- 利用する際にアメリカの電話番号で認証する必要があります。アメリカの携帯電話を解約する前にGoogle Voiceの電話番号取得または移行完了まで済ませる必要があります。
- Google Voiceの無料仮想電話番号を取得する場合は、金融機関や利用しているアプリに登録している電話番号をすべてGoogle Voiceの電話番号に自分で更新しなければいけません。
- すべての電話番号が Google Voiceに移行(Port In)できるわけではありません。移行できない可能性もあるようです。
- ショートコードや動画やリンクを含んだメッセージが届かない場合があります。メッセージの送受信にも時間がかかったりするようです。(アプリのレビューを読んでみてください。)
- 一定期間Google Voiceの利用がないと電話番号の有効期限が切れます。事前通知があり、一定期間使用されていない番号は回収され新しいユーザーに提供されるそうです。
- アメリカ向けのサービスなので、日本での利用には制限がかかります。日本で利用する際には、VPN接続が必要です。
- 日本での利用を公式にサポートしていないため、利用規約に違反する可能性があります。その結果、アカウントの停止やサービスの利用制限が発生するリスクがあります。
2. Tossable Digits
- VoIPを使った仮想電話番号サービス
- 個人や企業向けに仮想電話番号を提供
- 仮想電話番号を複数管理できる
- アメリカで使用している電話番号を仮想電話番号に無料で移行可能
- Tossable Digitsの仮想電話番号を他社へ移行可能、手数料$0-5
- 縛りなし月額$3.49〜、年間契約$40〜
- 通話・通話の録音・SMSテキストメッセージ送受信・転送ほか多数のサービスを提供
- SMSテキストメッセージ送受信、無制限無料(アメリカとカナダの番号間のみ対応)
- ショートコードの受信、月6回まで無料(それ以上は1メッセージごとに$0.02)
- SMS認証が保証されていない+受信できないことが確認されている企業が3つある
- 匿名性を保ちたい一時利用には非常に便利
- 日本からでも契約・設定OK
Tossable Digitsとは?
Tossable Digits(トッサブル・ディジッツ)は、アメリカのコネチカット州スタンフォードに本社を置く通信企業「Telusion, Inc.」という会社が提供するサービスです。個人や企業向けに仮想電話番号を提供しています 。
アメリカとカナダの500都市以上の市外局番に加え40カ国以上の国際番号からお好みの仮想電話番号を取得することができます。または、現在アメリカとカナダで使用されている通常の電話番号(携帯・固定電話)をこの仮想電話番号に無料で移行(Port In)することができます。
もちろんTossable Digitsの仮想電話番号を他社へ移行(Port Out)することも可能です。
番号取得から30日以内に他社へ移行する場合、$5の手数料が発生します。30日以降であれば、手数料はかかりません。
そしてプランによっては複数の仮想電話番号を管理することができます。
料金とサービス
縛りなしの使った分だけ支払う〝Pay-as-you-go〟という一番安いプランは、なんと破格の月額$3.49から。そこに使用した分だけ料金が加算されるので安心です。
年間契約すると$40なので、月額にして約$3.33とさらにお得に利用することができます。
通話・通話の録音・SMSテキストメッセージ送受信・ショートコードの受信、転送そのほか多数のサービスを提供しています。
その中でもショートコードの受信は重要なポイントのひとつです。
さらにアメリカとカナダの番号間であれば、SMSテキストメッセージの送受信が無制限かつ無料です。
注意点
注意点は、すべてのショートコードの受信が保証されているわけではないことです。
- PayPal、eBay、Craigslistなど一部のサービス
- 40404:Twitter(2018年8月以降)
→ 認証アプリまたはセキュリティキーの利用を推奨 - 93557:Wells Fargo(2019年3月以降)
- 79913:アメリカ社会保障局(US SSA)(2020年3月以降)
→ 代替手段としてメールを利用してください
公式サイトによると2025年6月現在、〝PayPal、eBay、Craigslistなどのサービスにおける電話認証(アカウント作成時の本人確認)に使用できることは保証できません。〟と記載されています。
さらにショートコードが受信できないことが確認されている企業とショートコードが3つあります。
代替え手段がある企業もあるので検討してみてください。
- Amazon
- Bank of America
- Chase
- Venmo
- Zelle
- WhatsUp など
こちらも保証はされていませんが、公式サイトには電話認証ができる企業の一部のリストも掲載されています。
3. Tello Mobile
- 格安SIMサービスを提供
- T-Mobileのネットワーク回線
- 2FAやSMS認証に強い
- 縛りなし月額5ドル〜
- eSIMにも対応
- 日本からでも契約・設定OK
- Wi-Fi Callingに対応
- 一時渡米時や再渡米後にも日本への国際電話無料
- アメリカ生活にもおすすめの通信会社
Tello Mobileとは?
Tello Mobile(テロ・モバイル)は、米国ジョージア州アトランタに本社を置く通信会社です。親会社はルーマニアに本拠を置く「KeepCalling」で、国際通話サービスの提供で知られています。
アメリカ大手のT-Mobileのネットワーク回線を利用して、格安SIMサービスを提供しています。
私はこのTelloを利用してアメリカの電話番号を維持しました!
日本帰国し結局10ヶ月後にアメリカに戻ってきましたが、アメリカに住んでいる現在も引き続きTelloを使っています。アメリカ生活にもおすすめの通信会社です。
料金
テキストメッセージは無料で、データ通信容量と通話時間を自由に組み合わせて、自分だけのプランを組み立てることができます。
縛りなしでいつでも無料で解約できます!
データ通信容量なし、100分通話、テキストメッセージ無料の一番安いプランだと月額$5から。
データ通信容量1GB、100分通話、テキストメッセージ無料の2番目に安いプランは月額$6からです。私はこのプランでアメリカの電話番号を維持しました!
MMS(マルチメディアメッセージ)の送受信にはデータ通信が必要です。写真、動画、絵文字、ウェブリンクなどを含むテキストメッセージはすべてMMSに変換され、データ通信を使って送受信されるそうです。
そのため写真や絵文字を送りたい方は、最低でも「データ通信料1GB」を選んだ方が良いでしょう。
「Wi-Fi Calling」に対応しているので、日本でもWi-Fi環境下では通話やテキストメッセージは追加料金なしで利用できます。
▼スマホの「Wi-Fi Calling」設定オンが必須です。

また、Telloは驚くことに日本を含む60ヵ国以上の国への国際電話が無料です。
一時渡米時や再渡米後にも日本の固定電話へ無料で国際電話をかけることができます。
サービス
Tello Mobileは格安SIMなので、他の仮想電話番号サービスとは違い〝本物の電話番号〟です。
アメリカ大手のT-Mobileのネットワーク回線を利用してサービスを提供しているため、SMS認証が確実に届くのが重要なポイントです。日本国内でも一時渡米時にもすぐ使えます。
そしてeSIM対応なので、SIMフリーの携帯端末があれば物理的なSIMカードを使わずにサービスを利用することができます。
一台の携帯電話にアメリカと日本の電話番号を入れ簡単に使い分けることができました。
頻繁にアメリカの携帯や固定電話番号に電話する方は、仮想電話番号よりも格安SIMの方がストレスがなく安心して利用できると思います。
そして再びアメリカに戻る予定の方は、用途に合わせてプラン変更するだけでいいので手続きや生活がスムーズにスタートできます。
驚くことにすべてのプランに、60カ国以上への無料国際通話が含まれていて、日本の固定電話への電話も無料です。
注意点
注意点は特にありません。
他の方法よりも少し費用がかかることくらいでしょうか。
Telloは、アメリカの電話番号を維持するのもアメリカ生活にもおすすめの格安SIMです!
\ 国際電話込み・縛りなし・月額$5から /
こちらの紹介リンクで、新規限定$10分のクレジットがもらえます。
紹介コード:P376C27C

電話番号を移行する前の注意点
- SIMフリーの携帯電話が必要
- 移行完了まで利用中の携帯電話を解約しないこと
SIMフリーの携帯電話が必要
SIMロックがかかっていると電話番号を移行することができません。
ロックがかかっているのかわからない方は、使っているスマホを今すぐチェックしてみてください。
iPhone(iOS14移行)の場合
- 「 設定 / Settings 」を開く
- 「 一般 / General 」→ 「 情報 / About 」に進む
- 下の方にある「 キャリアロック・SIMロック / Carrier Lock・SIM Lock 」を確認
「 SIMロックなし / No SIM restrictions 」= SIMフリー端末。どのキャリアでも使用可能。
「このiPhoneにはSIMロックがあります。/ SIM locked / Carrier lock active 」= SIMロック。元のキャリアでしか使用できません。
SIMロックの解除方法は、機種やキャリアによって違うので現在利用しているキャリアに問い合わせてみてください。
携帯端末の代金支払い済みなど、一定の条件を満たせばロック解除できるキャリアが多いです。
移行完了まで携帯電話を解約しないこと
各会社ともに必要書類・必要条件が揃っていれば海外からでも移行可能です。
電話番号の移行が完了するまで利用中の携帯電話は解約しないように注意してください。
通信会社にもよりますが、T-mobileは移行が完了すると自動的に解約になります。
ちなみにT-mobileは解約すると、過去の請求書を発行してもらえません。もしも過去の請求書が必要な場合は、解約する前に請求しましょう。
外免切替でアメリカに住んでいた証明をしなければいけなくて、T-mobileに問い合わせましたが発行してもらえませんでした。

結論:用途で選び分けるのがコツ!
この3つの方法はどれも利用者が多い代表的なサービスですが、希望や用途に合わせて選ぶのがポイントです!
Google Voiceがおすすめの人
- 仮想電話番号を無料でひとつ利用したい
- 基本使用は無料なので、$20払って今の電話番号を仮想電話番号に移行したい
- 一部制限OKな人
- 定期的に利用する(一定期間利用しないと番号が使えなくなる)
Tossable Digitsがおすすめの人
- 今使っている携帯電話番号を仮想電話番号に移行したい
- 好きな市外局番を選び新たな仮想電話番号に変えたい
- 安い月額料で使った分だけ支払いたい
- 縛りがなく維持したい期間だけ契約したい
- 年間契約でもっとお得に利用したい
- 仮想番号を複数管理したい
- 一部制限OKな人
Tello Mobileがおすすめの人
- 仮想電話番号ではなく、本物の電話番号がいい
- 携帯回線を利用して安定したサービスを利用したい
- できるだけ費用を抑えたい
- 縛りがなく維持したい期間だけ契約したい
- 2FAやSMS認証が確実に届いて欲しい
- 頻繁にアメリカの固定電話や携帯電話番号とやりとりをする
- 再びアメリカに戻る予定がある(用途に合わせてプラン変更しそのまま利用可)
アメリカの携帯番号を維持するまとめ
海外に引っ越しても、しばらくアメリカの電話番号を維持するメリットは非常に大きいです。
今回紹介した3つの方法はどれも利用している人が多い人気の方法です。
自分の希望や用途に合わせてどうやって維持するか選んでみてください。少しでも参考になれば嬉しいです。
私はTelloにしてストレスフリーで大満足でした。アメリカに戻ってきた今もプランを変更してTelloを利用しています。
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