ヨルダン旅行といえば、「世界遺産:ペトラ遺跡」ですよね。
アンマンから距離があるため「日帰りは可能なのか」「観光の所要時間はどのくらい?」と気になる方も多いと思いますが、実際にはスケジュールを工夫すれば日帰りで訪れることも可能です。
私たちも実際にアンマンから日帰りでペトラ遺跡とワディ・ラムを訪れましたが、限られた時間の中でも主要な見どころを十分に楽しむことができました。
この記事では、アンマンからペトラ遺跡へのアクセス方法、所要時間、見どころ、観光のポイントを実体験をもとに詳しくご紹介します。
ペトラ遺跡とは
世界遺産の概要

ペトラ遺跡は、紀元前にナバテア人によって築かれた古代都市で、岩を削って造られた建造物が特徴です。
ペトラとは、ギリシャ語で「岩」を意味するそうです。
1985年にユネスコ世界遺産に登録され、「バラ色の都市(ローズシティ)」とも呼ばれています。これは、太陽の光によって岩肌が赤やピンク色に見えることに由来しています。
また、映画『インディ・ジョーンズ / 最後の聖戦』のロケ地としても有名です。作中に登場する神殿は、ペトラ遺跡を代表する建造物「エル・カズネ(宝物殿)」です。実際に訪れたあとに映画を見返すと、より楽しめました。名作です。
その独特な景観と歴史的価値から、世界中の旅行者が訪れるヨルダン最大の観光地のひとつです。
ペトラ
営業時間:冬(11月から4月)6時〜4時、夏6時〜18時、ラマダン6時半〜17時半
ペトラ遺跡の地図
▼写真をクリックすると拡大できます。

- シーク
- エル・カズネ(宝物殿)
- 王家の墓
- 劇場
- 犠牲祭壇
- ニンファエウム
- 列柱通り
- 大神殿
- カルス・アル・ビント
- 獅子のトリクリニウム
- エド・ディル(修道院)
など、見どころがたくさんあるので、すべてを見て回るには丸1日から数日かかります。
今回、実際に約3時間で見て回ったのは、黄色で囲んだ範囲です。
入場料とヨルダンパス
ヨルダンに1泊以上滞在する外国人観光客の場合、
- 1日券:約50JD(約11,225円、約70.5ドル)
- 2日券:約55JD(約12,350円、約77.5ドル)
- 3日券:約60JD(約13,470円、約84.5ドル)
ヨルダンに宿泊せず日帰りで訪れる場合(当日入国・出国)は、
- 日帰り訪問:約90JD(約20,210円、約127ドル)
入場料は観光地としては比較的高額ですが、それでも訪れる価値のある場所として、世界中の旅行者から高く評価されています。
支払いは、現金(ヨルダン・ディナール、米ドル、ユーロ)またはクレジットカード(手数料2%)に対応しています。
- Jordan Wanderer(ペトラ1日):約70JD(約15,720円、約99ドル)
- Jordan Explorer(ペトラ2日):約75JD(約16,840円、約106ドル)
- Jordan Expert(ペトラ3日):約80JD(約17,960円、約113ドル)
※2026年4月時点のレート
ヨルダンパスを利用すると、よりお得に観光を楽しむことができます。
ヨルダンパスは、ペトラ遺跡の入場料に加えて、複数の観光地の入場料やビザ代が含まれたチケットです。
ペトラや他の観光地を訪れる予定がある場合は、購入を検討する価値があります。
アンマンからペトラ遺跡へのアクセス方法
距離と所要時間

アンマンからペトラ遺跡までは約230kmあり、車でおよそ3時間ほどかかります。
そのため、日帰りの場合は早朝出発が必須となります。
レンタカーで行く場合

レンタカーは自由度が高く、時間を気にせず移動できるのがメリットです。
実際に利用してみると、道路状況は比較的良く、ナビがあれば問題なくアクセスできます。
ただし長距離運転になるため、体力には余裕を持って計画することが重要です。

ツアー・送迎を利用する場合
運転に不安がある場合は、現地ツアーや送迎サービスの利用がおすすめです。
特に日帰りの場合は移動時間が長いため、移動中に休める点は大きなメリットです。
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- 実際に参加した人の口コミが豊富
ペトラ遺跡観光記と見どころ
- 6:30 アンマンのホテルを出発
- 8:30 ペトラに到着(駐車場・入口・チケット売り場)
- 8:45 ペトラ遺跡に向かう(方法3種類)
- 9:00 シーク(Siq)
- 9:30 エル・カズネ(宝物殿)
- 10:00 ファサード通り
- 10:15 高台からの景色
- 10:30 王家の墓
- 11:00 ローマ劇場
- 11:15 帰りはゴルフカート
私たちはレンタカーでアンマンを早朝に出発し、日帰りでペトラ遺跡とワディ・ラム観光をしました。
2025年11月下旬に訪れた時の体験をもとにご紹介します。
6:30 アンマンのホテルを出発

朝日が昇り始める前にホテルを出発しました。ホテルの朝食は食べることができませんでした。
空がグラデーションになっていて綺麗でした。



長距離の移動になるので、途中でガソリンスタンドに立ち寄り満タンまで給油しました。その際に水やお菓子、コーヒーも購入し、合計で7JD(約1,570円、約10 – 2026年4月時点)ほどでした。
コーヒーは「フレンチかアメリカンか」と聞かれ、よく分からないままフレンチを選んだところ、出てきたのはホットチョコレートでした。思っていたものとは違いましたが、甘くて美味しかったです。

太陽が昇ってきました。道路は整備されており、基本的にまーっすぐ進むのみ。

大きな道路標識も出ているので、道に迷うことなく分かりやすかったです。

ペトラ遺跡に向かう途中には、巨大なモニュメントが並んでいました。ここからもうすぐです。
8:30 ペトラに到着(駐車場・入口・チケット売り場)

早朝に出発したこともあり、道もスムーズで、約2時間ほどで到着しました。
周辺には無料の駐車場もあり、車でのアクセスもしやすい環境です。

ついにペトラにやってきました!
ペトラ遺跡の入口前には、ペトラ・ミュージアムもあります。遺跡のチケットには、博物館への入場料も含まれています。

セキュリティーチェックを通過し、中に入ります。

中には、広場、チケットオフィス、お土産屋さん、トイレなどがあります。整備されていて綺麗でした。

トイレを済ませ、チケットオフィスに行って、パスポートとヨルダンパスを提示し、チケットを発券してもらいました。
チケットの購入や遺跡入場にもパスポートは必須ですので、お忘れなく。
8:45 ペトラ遺跡に向かう(3種類の方法)

ペトラ遺跡内の移動手段はいくつかあり、体力や時間に応じて選ぶことができます。
- ゴルフカート(電動カート) – 移動時間を短縮でき、体力を温存できるのがメリット。入口からエル・カズネまで行くことができ、片道利用も可能。約10分。
- 馬 – 入場料に含まれているサービスですが、利用後にチップが必要。入口からシーク手前まで。シークからエル・カズネまでは徒歩約20〜30分。
- 徒歩 – 自分のペースで観光でき、写真撮影や景色をゆっくり楽しみたい方におすすめ。シークまで約15分。シークからエル・カズネまで約20〜30分。
おすすめは、行きは徒歩で景色や遺跡を楽しみながら進み、帰りはゴルフカートを利用して時間短縮しつつ体力を温存する方法です。
体力に自信がない方、遺跡内での観光を優先したい場合は、往復ともにカートを利用するのもおすすめです。
ゴルフカート(電動カート)

ゴルフカートは運転手さんを含め6人乗りです。

チケット売り場と乗り場は、チケットコントロールを抜けてすぐの場所にあります。
- 片道1人15JD(約3,370、約$21)
- 往復1人25JD(約5,600、約$35)
※2026年4月時点のレート
帰りの片道分だけ購入したかったのでカウンターで確認したところ、帰りの出発地点で支払うように言われました。
馬

入口付近では馬とスタッフが待機しており、馬に乗ってシークの手前まで移動することもできます。
シークからエル・カズネまでは徒歩20〜30分です。

サービス自体は入場料に含まれているので基本的には無料ですが、利用後にはチップを渡す必要があります。
トラブルを避けるためにも、事前にチップの金額を確認しておくと安心です。相場は、約3〜8JD程度で、多くて10JDくらいが目安のようです。
徒歩

私たちは行きは、徒歩で観光しました。まずは、このじゃり道を約15分ほど歩いてシークに向かいます。

この道の途中にも遺構が残っています。まるで違う惑星にいるようです。

立方体の巨大な石は、紀元前50年〜紀元後50年頃の石造りの記念碑です。
ナバテア人が神を石のブロックとして表現した「神のブロック」とも呼ばれ、26個以上が発見されているそうです。
9:00 シーク(Siq)

ペトラの入口から続く約1.2kmの渓谷で、両側を高い岩壁に囲まれた神秘的な道です。

シークはもともと自然にできた岩の割れ目ですが、ナバテア人によって道や水路が整備され、現在の形になったとされています。
この道を歩いて進むことで、ペトラ観光の期待感が一気に高まります。

ゴルフカートに乗るとあっという間なので、片道どちらかは徒歩でじっくり観光するのがおすすめです。
体力に自信がない方や、時間がない方はゴルフカートで行っちゃいましょう。
9:30 エル・カズネ(宝物殿)

シークの先に、光が当たって黄金のように輝いている、エル・カズネが少しずつ見えてきました。
ペトラ遺跡の象徴ともいえる建造物で、細い渓谷(シーク)を抜けた先に突然現れます。

切り立った岩の壁を削って造られた、高さ約40メートル、幅約30mメートルの壮大な建築は圧巻!
ここに来るのが夢だったので、実際に目の前にした瞬間は感無量でした。

ラクダがいました。私たちはラクダの横で記念撮影。
内部に入ることはできません。空洞の部屋がいくつかあるだけで、シンプルでほとんど装飾もないそうです。
9時半頃は比較的空いていたので、写真も撮りやすかったです。
10:00 ファサード通り

エル・ハズネを抜けて先に進んでいきます。

列柱通りへと続く平坦な道が「ファサード通り」です。

ファサード通りでは、左右の岩肌に無数の穴のようなものが見えます。

これらはナバテア人によって造られた墓群です。
ファサード通りだけでも数十〜100近く並んでおり、ペトラ全体で800以上の遺構(墓や神殿)があるとされています。
身分や地位によって大きさや装飾が異なり、それぞれに違いが見られるのも特徴です。
10:15 高台からの景色

エル・カズネを背にして、ファサード通りの右側にある高台へ登り、そこから景色を眺めました。

ペトラ遺跡内には、このように景色を楽しめるトレイルが数多く整備されています。

この高台にはカフェ兼お土産店もあり、ベンチも設置されているため、休憩や写真撮影にぴったりの場所です。
ここからは下にあるローマ劇場を見渡すこともできます。

ヨルダンの国旗が立っていました。ここら辺から王家の墓方面に下りました。

こちらにも墓群が並んでいます。

岩場を注意しながら下りました。
10:30 王家の墓

王家の墓周辺にやってきました。

階段を登って「壺の墓(アーン・トム)」へ向かいました。

建物の最上部に壺(アーン)のモチーフが刻まれていることから、この名前が付けられたとされています。
中央上部にそのモチーフがあったと考えられますが、現在は雨風の影響によって風化してしまったのか、はっきりと確認することはできませんでした。
ペトラには800以上の遺構があるとされており、それぞれに名前が付けられていることを考えると、ネーミングが大変そう。笑
中に入ってみると装飾はほとんどなく、シンプルな空間が広がっていました。

トムの入口にいた猫が、こちらにどんどん近づいてきました。とても可愛くて思わず触りたくなりましたが、ここはぐっと我慢。
その後、猫を抱っこしようとした観光客がいましたが、嫌がったようで、猫に噛まれてしまったようでした。無闇に触るのは危険ですね。

気持ちよさそうにお昼寝している犬の姿も見かけて、ほっこりしました。
11:00 ローマ劇場

このあとワディ・ラムに行く予定だったので、この先に行く時間はありませんでした。
王家の墓からメイントレイルに戻り、エル・カズネ方面へと引き返しました。

その途中にはローマ劇場があり、写真は高台から見下ろしたときの様子です。
普通のローマ劇場は石を積んで建設されますが、ペトラ遺跡のローマ劇場は、岩山を削って造られた壮大な劇場です。
当初は約3,000人規模で建設され、その後ローマ時代に拡張され、最終的には6,000〜8,000人を収容できる規模になったとされています。
この劇場はもともと墓地の一部に造られており、奥の岩壁に見られる穴は当時の墓の跡と考えられています。
自然の岩と人工構造が融合した、ペトラならではの特徴的な建造物です。
11:15 帰りはゴルフカート

エル・カズネに戻ってきました。
到着した時より観光客が増えていました。

帰りは時間短縮しつつ体力を温存するためにゴルフカートに乗りました。
エル・カズネの近くにチケット売り場と乗り場があります。

片道1人15JD(約3,370、約$21 – 2026年4月時点)です。支払いは、現金のみです。
私たちはジョーダン・ディーナルを持っていなかったので、米ドルで支払いました。1人$23×2人分=$46でした。少し割高でしたが、米ドルで取引できるのはありがたいです。

チケットを渡し乗り込みました。運転手さんを含め6人乗りなので、人数が集まるまで待機しているようでした。

人数が集まったので、出発!シークを駆け抜けていきます。
想像以上に早くて、これもまた1つのアトラクションのようで楽しかったです。
約10分で遺跡入口に戻ってきました。
ペトラ遺跡観光のポイント|所要時間・持ち物・注意点
ペトラ遺跡の所要時間|日帰りでも回れる?
- 早朝は比較的空いていて観光しやすい
- 主要スポットだけでも最低3〜6時間は必要
- 広大なため1日では回りきれない
- ゴルフカートを利用すると時間短縮が可能
エル・カズネの奥には広大なペトラ遺跡が広がっており、その規模は想像以上です。
すべてを見て回るには1日では足りませんが、3〜6時間あれば主要スポットを十分に楽しむことができます。
私たちの実際の所要時間は約3時間でした。日帰りで訪れる場合は、時間配分を意識して効率よく回ることが重要です。
ペトラ観光の持ち物と服装|必須アイテムまとめ
- パスポート(入場時に必要)
- 現金(馬やゴルフカート利用時に必要 – JDまたは米ドル)
- 歩きやすいスニーカー
- 帽子・サングラスなどの日差し対策
- 水(こまめな水分補給が重要)
ペトラ遺跡は広大で、石畳や坂道も多いため、歩きやすい靴は必須です。
日差しも強いため、帽子やサングラス、水分補給の準備も忘れずにしておきましょう。
遺跡内には、複数の売店やレストランがあるので、そこで飲み物を追加購入することもできます。
またトイレも複数あるので心配いりません。
ペトラ遺跡観光の注意点|日帰りと宿泊どちらがおすすめ?
- アンマンから日帰りの場合は早朝出発が必須
- 余裕があればペトラ周辺での宿泊がおすすめ
アンマンからの日帰りは移動時間が長く、体力的にはややハードなスケジュールになります。最低でも往復で6時間以上の移動が必要です。
時間に余裕がある場合は、ペトラ周辺に宿泊してゆっくり観光するのが理想ですが、限られた日程でも十分に楽しむことは可能です。
ペトラ遺跡まとめ
ペトラ遺跡は、ヨルダン旅行で絶対に外せない世界遺産のひとつです。
アンマンからの日帰りは移動時間こそ長いものの、しっかりと計画を立てれば十分に観光することができます。
私たちは約3時間で、エル・カズネや高台からの景色、王家の墓、ローマ劇場などを観光することができました。そのあと、ワディ・ラムへ向かいました。
もう数時間あればエド・ディル(修道院)まで行けたかもしれませんが、連日の観光で疲れがたまっていたことや、エジプトに引き続き情報量の多さに圧倒されていたこともあり、無理をしなくて正解だったと感じています。
夢だったエル・カズネを見ることができただけでも大満足でした。またいつか機会があれば、改めてゆっくり訪れたいと思います。
ヨルダン旅行を計画している方は、ぜひペトラ遺跡を訪れ、そのスケールの大きさと歴史の深さを体感してみてください。
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- 世界中の現地ツアーを事前予約できる
- 日本語対応ページもあり
- 24時間前迄キャンセル無料のツアー多数
- 実際に参加した人の口コミが豊富
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