ヨルダンからイスラエルへは、飛行機だけでなく陸路移動も可能です。
ただし、イスラエルへの入国審査は世界一厳しいと言われており、国境越えには通常の移動とは異なる手続きが必要で、事前に流れを理解しておかないと戸惑う場面もあると思います。
この記事では、ヨルダンからイスラエルへ陸路移動で国境越えした際の流れや注意点を詳しく解説します。
2026年4月現在、イスラエル全土の危険レベルは「レベル3(渡航中止勧告)」または「レベル4(退避勧告)」です。渡航を検討する際は、最新の安全情報を必ず確認してください。
ヨルダンからイスラエルへ陸路移動方法
ヨルダンからイスラエルへ陸路移動する場合、主に以下の3つの国境があります。
▼左上の四角をクリックするとリストが表示されます。
北から順に
- 北部 :シェイク・フセイン橋(ヨルダン川国境)
- アンマン付近:キング・フセイン橋(アレンビー橋)
- 南部 :ワディ・アラバ国境(イツハク・ラビン国境)
- 空路:ベン・グリオン空港
Google Mapsでキングフセイン橋以外は、日本語で検索しても出てきませんでした。
- シェイク・フセイン橋(ヨルダン川国境)→ Jordan River Crossing または Sheikh Hussein Bridgeと検索し、ヨルダン側の国境検問所を探す。
- ワディ・アラバ国境(アカバ)→ Yitzhak Rabin Border Terminal(イスラエル側のターミナル)と検索し、ヨルダン側の国境検問所を探す。
空路でイスラエルに入る場合は、一般的にベン・グリオン空港が主な玄関口となります。
今回利用したのはアンマンから最も近いキング・フセイン橋ルートです。アレンビー橋はイスラエル側での呼び方です。
ヨルダンからイスラエルへ陸路移動の流れ
大まかな流れは次の通りです。
- ヨルダン側の国境検問所に行く
- ヨルダン出国の手続き
- 専用バスに乗り出発
- イスラエル側の国境検問所に到着
- 荷物検査、入国審査
- イスラエル入国
国境越えにかかる所要時間は状況によって大きく変わりますが、目安としては約2〜3時間です。
繁忙期や週末は3時間以上かかる場合もあるそうです。
イスラエル入国に必要な持ち物と準備
- パスポート
- ETA-IL(電子渡航認証)
- 現金
パスポート
残存期間が6か月以上
有効期限に余裕があることを確認しておきましょう。
ETA-IL(電子渡航認証)

25ILS(イスラエル・シェケル)※約1,340円、約$8 – 2026年4月時点
日本国籍・アメリカ国籍ともに、観光ビザは不要です。
ただし、2025年1月1日以降は、ビザ免除対象の国籍者がイスラエルに渡航する際には電子渡航認証「ETA-IL」の取得が必須となっています。
私たちは国境検問所へ向かうUberの車内で必要書類を確認している際に気づき、急いで申請を行いました。出発の約2時間前でしたが、無事に間に合いました。
申請は渡航の72時間前までに行うことが推奨されています。余裕を持って事前に取得しておくと安心です。
支払いはクレジットカード(Visa、Mastercard、American Express)が利用可能です。
現金
ヨルダン側では、出国税やバス代、荷物代の支払いに現金でヨルダン・ディナールが必要です。
私たちは米ドルしか持っていませんでしたが、国境検問所内に両替所があり、その場でヨルダン・ディナールに両替することができました。
イスラエル側では、シャトルバスに乗る場合に支払いが必要になります。
その際クレジットカードが利用できたか忘れてしまいましたが、イスラエル・シェケルのほか、ヨルダン・ディナールや米ドルも使用できるようです。
ヨルダンからイスラエルへ陸路移動体験談
アンマンからキング・フセイン橋へ

アンマンのホテルからUberを利用し、キング・フセイン橋の国境検問所まで向かいました。
運転手さんに行き先を聞かれ、「イスラエル」と答えた際には空気がピリつきました。
「イスラエル」ではなく、「パレスチナ」だと。ヨルダンとイスラエルの間には長い対立の歴史があるため、言葉の選び方には配慮が必要だと実感しました。
そのあと車の話で盛り上がり、雰囲気が良くなったので安心しました。
ヨルダンに滞在している間と、イスラエル入国後では、呼び方を状況に応じて使い分ける方が無難といえます。
どちらの応援をするということではなく、この旅を通して両国の歴史や背景について学び、理解を深めるきっかけになりました。
ヨルダン側の出国手続き

午前8時半頃、国境検問所の前で降ろしてもらいました。

ゲートをくぐり中に入りました。
- VIPサービス:個人または少人数で移動し、優先的に国境を通過できる方法。
- 通常の移動:大型バスに乗って団体で移動する一般的な方法。
どちらを利用するかによって、受付を行う建物が異なります。

VIPはこちらの建物。通常の移動の場合は、この建物の目の前にある緑のドアの建物でした。

私たちは通常の方へ。パスポートコントロールやカスタムがあります。
①Departure

窓口へ進み、まずは「Departure」と書かれた窓口で手続きを行います。
1人一枚紙をもらうので、そこに情報を記入していきます。
次に進む場所についても丁寧に案内してもらえるため、初めてでも安心して手続きを進めることができました。
②Passport Control
先ほど記入した白い紙とパスポートを提出します。パスポートは出国直前まで預ける形となります。
ラテン語圏では私の名前「Mami(まみ)」が「お母さん」や「ママシータ」といった意味で使われることがあるため、不思議そうな表情をされることがありました。中東でも同じような反応でした。笑
必要な人は両替

この後出国するにあたって現金でヨルダン・ディナールが必要となり、米ドルなど他の通貨は使用できません。
私たちは米ドルしか持っていなかったため、同じ建物内にある両替所で両替しました。
このとき注意したいのが、出国手数料以外にも現金が必要になる場面がある点です。
あらかじめ必要な金額を確認し、合計でいくら必要になるのかを計算したうえで両替しておくと安心です。

- 出国税 1人10JD × 2人 = 20JD
- 国境検問所からのバス代 1人7JD × 2人 = 14JD
- 荷物 ひとつ1JD × 4個(バックパック2個とキャリーオン2個)= 4JD
2人で合計 38JD 必要でした。
$60を38JDに両替しました。
※料金は変わることもあるので、必ず現地で確認してください。
③Custom Office

出国税 1人10JD
次に、カスタムオフィスの窓口ではなく、横からオフィスに入るように言われ、2人分の出国税20JDを支払いました。
ここでは現金でヨルダン・ディナールが必要となり、米ドルなど他の国の通貨は使用できません。
支払いが完了すると緑の紙をもらいます。
④Passport Control
パスポートコントロールに戻り、カスタムでもらった緑の紙を渡します。
ここまで約20分で終わりました。
⑤専用大型バスに乗車

午前9時頃から、バスの時間まで窓口の近くにある椅子に座って、約45分待機しました。
バスの準備ができたとアナウスがあり、バスに移動しました。

午前9時45分頃、指示に従ってバスに乗車しました。
⑥パスポートの返却

全員がバスに乗り込むと、パスポートコントロールにいたお兄さんが乗客一人ひとりにパスポートを返却していきます。

パスポートには、最初に記入した白い出国用紙と、緑の出国税の紙が挟まれていました。
⑦バス代と荷物代を払う

バス代 1人7JD、荷物ひとつ 1JD
次にバス代と荷物代を運転手さんに支払いました。
ここでも現金でヨルダン・ディナールが必要となり、米ドルなど他の国の通貨は使用できません。ぴったり準備しておくとスムーズです。
2人分のバス代 14JDと、荷物はバックパック2個とキャリーオン2個だったので 4JD、合わせて18JD支払いました。
これでヨルダン出国の手続き、出発の準備は完了です。
国境間の移動

午前10時頃、バスが出発しました。そして約5分後、バスが停車しました。

係の人が乗り込んできて、出国用紙と出国税の紙半分を回収していきました。


黒い乗用車やバンは、VIPサービスの車でした。
専用のレーンを利用し、優先的に国境手前にあるゲートを通過していました。

何台かVIPサービスの車を見送り、私たちが乗る大型バスもいよいよ国境を越えます。
少し走ったところで、またバスが停車。今度は、イスラエル側の係の人が乗り込んできて、パスポートをチェックされました。
イスラエル側の入国審査

午前10時半頃、ヨルダンの国境検問所を出発してから約30分ほどで、イスラエル側の国境検問所に到着しました。
建物内に入ると写真撮影は禁止されているため、注意が必要です。
まずは荷物検査とセキュリティチェックを受け、その後、入国審査の列に並びます。
入国審査では質問を受けることもありますが、落ち着いて答えれば問題ありません。
私の場合は、行き先と渡航目的について簡単に聞かれただけでした。

現在は入国スタンプがパスポートに押されないケースが多く、代わりにパスポートの裏面に「IL」と記載された白いバーコード付きのステッカーが貼られます。
あわせて、パスポート写真が印刷された青い紙の入国証明が発行されました。
イスラエルの入国審査を終え建物の外に出たのは、午前11時頃でした。
イスラエルの国境検問所からの移動

建物の外に出て右に進むと、乗り合いのシャトル乗り場の受付があります。
私たちは、イスラエル側の国境検問所からエルサレムへはシャトルバスで移動しました。

1人16で2人で32支払ったとメモしていたのですが、何の通貨だったのか覚えていません。JDもILSも持っていなかったので、米ドルだった可能性が高いです。もしくはクレジットカードだったのか、忘れてしまいました。
白と緑の二枚のチケットをもらいました。

10人乗りで、ほぼ満員でした。

約1時間ほどでエルサレムに到着。
▼左上の四角をクリックするとリストが出ます。
「Golden Walls Hotel(ゴールデン・ウォールズ・ホテル)」の前で降ります。エルサレムのオールド・シティの「Damascus Gate(ダマスカス・ゲート)」の近くです。

シャトルバスを降りた場所の近くには、バスターミナルとこの先に電車の「Damascus Gate駅」があります。
私たちはここから電車を乗り継ぎ、テルアビブに向かいました。
ヨルダンからイスラエルへ陸路移動の所要時間と費用
- 所要時間は約2〜3時間、繁忙期や週末は3時間以上
- ヨルダンの国境検問所までの交通費 Uber 忘れてしまいました
- 国境越えにかかった費用1人 17JD + 荷物の個数
- イスラエルの国境検問所からエルサレムまで1人 $16
国境越えにかかる所要時間は状況によって大きく変わりますが、目安としては約2〜3時間です。
出国や入国の手続き自体はそれぞれ20〜30分程度で終わりました。私たちは余裕を持って早めに行ったので、待ち時間約45分も含めて全体で約2時間半かかりました。
私たちはUberを利用してヨルダンの国境検問所まで行きました。
アンマン旧市街のJETTバスターミナルからバスを利用して国境検問所に来た場合は、そのチケットに国境越えの移動も含まれているようです。(10〜11JD程度)
- 出国税 1人10JD
- 国境検問所からのバス代 1人7JD
- 荷物 ひとつ1JD
合計 17JD + 荷物の個数
ヨルダン・ディナールを持っていなかったので、国境検問所にある両替所で米ドルを両替しました。
イスラエルの国境検問所からエルサレムまでは乗り合いのシャトルバスで、1人16でした。どの通貨だったのか忘れてしまいましたが、現金なら米ドルしか持っていなかったので米ドルだった可能性が高いです。
正確な数字が出せませんでしたが、少しでも参考になれば嬉しいです。
陸路移動での注意点とよくあるトラブル
- 営業時間・便が限られている
- 時間が読めない
- 質問対応
- 入国審査エリアは写真撮影禁止
- 交通手段の確認
営業時間・便が限られている
キング・フセイン橋は曜日によって運用時間が異なり、特に外国人向けの最終バスは日曜〜木曜は13時、金曜は12時と早めに終了するため注意が必要です。また、土曜日は終日閉鎖されています。
国境情報については、国連系の機関であるAccess Support Unit(ASU)の情報も参考になりますが、変更される可能性があるので、渡航前には各国政府の公式情報を確認することをおすすめします。
時間が読めない
最も注意すべきポイントは、所要時間が一定ではないことです。
その日の混雑状況や審査によって大きく変わるので、余裕を持った移動計画を立てましょう。
想像していたよりもスムーズに進みましたが、それでもある程度の待ち時間は覚悟しておく必要があります。
質問対応
イスラエルの入国審査で質問を受けることがあります。
- ホテル名・住所
- 渡航目的
- 滞在日数
- 出国予定日
- 同行者について
あらかじめ一通り答えられるように準備しておくと安心です。
入国審査エリアは写真撮影禁止
荷物検査や入国審査エリアがある建物に入ったら、写真撮影は禁止です。
写真を撮っていた人が職員さんに呼ばれ、目の前で消すように促されていました。
交通手段の確認
国境を越えた後の移動手段も事前に確認しておくことが重要です。
シャトルバスやタクシーの本数が限られている場合があります。
まとめ|ヨルダンからイスラエルへの陸路移動は難しくない
ヨルダンからイスラエルへの陸路移動は、事前に流れを理解しておけば問題なく行うことができます。
バスを利用した国境越えは時間こそかかりますが、なかなか体験できない移動であり、旅の印象に残る貴重な経験のひとつになりました。
実際に体験してみると、想像よりもスムーズに進み、特に難しいことはありませんでした。
ヨルダンとイスラエルの両方を訪れる予定の方は、ぜひ陸路移動も選択肢の一つとして検討してみてください。
他におすすめの記事
- 【ヨルダン観光モデルコース3泊4日】アンマン拠点で効率よく回る王道ルート完全ガイド
- 【ヨルダン旅行】アンマンから日帰りでペトラ遺跡観光|アクセス・見どころ・所要時間ガイド
- 【ヨルダン旅行】アンマンから日帰りでワディ・ラム砂漠観光|アクセス・所要時間・見どころガイド
- 【ヨルダン】レンタカーで行くアジュルン城(Ajloun Castle)観光|見どころ・アクセス方法
- 【ヨルダン】ジェラシュ遺跡観光|アンマンからレンタカーで行く見どころとアクセス
- 【ヨルダン】アンマン観光ガイド|シタデルとローマ劇場の見どころ・アクセス・回り方
- 【ヨルダン旅行】アンマンから日帰りでマダバ観光|アクセス・見どころガイド
- 【ヨルダン】死海はどこで入る?Salt Beach体験とアクセス・見どころ完全ガイド
- 【ヨルダン】フォーシーズンズ アンマン宿泊記|部屋・朝食・立地を正直レビュー

